ブログご訪問ありがとうございます!٩( ”ω” )و
一野瀬仁喜(いちのせみき)です。
今回は裄の短い着物の対処法について。
アンティークの着物やお下がりでもらった着物、リサイクルで気に入って買ったけれど裄が足りない…っていう事、よくありますよね💦
そこで、私がよくやっている対処法や、裄はマイナス何センチまで許容範囲なのか?について書きたいと思います。
Contents
裄の短い着物の対処法①仕立て直し
まず、一番確実な対処法は仕立て直しに出すことです。
ただし日数もかかりますし、リサイクルで安く買った着物の場合はお直し費用のほうが高かったりして、そこまでするかどうか悩む所ですね…(^^;
裄直しの費用と日数はどの位?
裄直しの費用と日数はどの位かかるのか調べてみました。
安いところだと単の着物で3500円位~高いところでは14000円位まで。単より袷の方が1000円程度高くなるところが多いです。
ミシン縫いか手縫いかによっても値段がだいぶ変わります。
結構幅が有りますが、6000円前後が多い印象です。
日数に関しては早いところは10日、長いと2か月かかるところも。
平均的に1か月程度見ておいた方がよさそうです。
裄直しの注意点
裄直しは、どんな着物でも出来るというわけではありません。
以下の2つはお直しに出す前に確認をしておきましょう。
裄が出せるか確認を
お直しに出す前に、裄が出せる分の縫込みがあるか確認が必要です。
単の着物なら裏返せばどのくらい縫込みがあるか見て分かりますが、袷の場合は袖付け部分を触ってどのくらいあるのか確認します。
袖側と身頃側の縫いこみを測ってみて、出したい寸法よりも+1cm程余裕があれば大体OKです。
アンティークなど古い着物は注意
アンティークなどの古い着物の場合は色焼けや変色をしていることがある為、裄を出した部分だけ色が違って目立ってしまう場合が有ります。裄を出した部分だけ色が濃い!ということですね。
これはほどいてみないと分からないので、和裁士さんに相談してみてください。
裄の短い着物の対処法②半衿を多く出して着る
【出典】Tokyo135°:https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/zozo/item/34966735/?sc_i=pmall_cmn_result-item&subcode_img=735/35966735/35966735b_34_d
お直しに出さなくても、ちょっとした着付けの工夫で裄を長くすることができます。
それは半衿をたっぷり出して着ること!
これで1㎝~2㎝位は調整が可能です。
半衿を多く出す場合は白無地の半衿だと少し寂しい感じになるので、刺繍半衿などの柄入りのものがおすすめです。
裄の短い着物の対処法③羽織を着る
半衿を多めに出して着てもまだ裄が短い場合は、上から裄の長い羽織を着て見えなくするという方法も有ります。
ただし暑くても羽織を脱げないので注意です(^^;
裄の短い着物の対処法④レースの付け袖を使う
カジュアルな装いの場合はレースの付け袖もおすすめです。
レースを直接袖に縫い付ける方法も有りますが、付け袖として売られているものを使うと簡単です。
アンティーク着物や、可愛い雰囲気の小紋などに合わせると素敵ですよ~!
裄の短い着物の対処法⑤シャツやブラウスと合わせる
襦袢の代わりに、シャツやブラウスを中に着ることもできます。
衿を大きめに出して着物を着ることで、裄の短さがカバーできますし、シャツやブラウスの袖が着物から少し出ていても可愛く見えます。
綺麗目な着物よりも、カジュアルな着物に合わせるのがおススメです。
アンティーク着物に合わせても可愛いですよ~٩( ”ω” )و
裄の短い着物の対処法⑥パーカーと合わせる
寒い時期には、襦袢代わりにパーカーを中に着るのもおススメです。
パーカーを着ている分、大きめに衿を抜く必要があるため、裄の短さがカバーできます。
対処法⑤のシャツやブラウスより、一層くだけた雰囲気になるので、カジュアルコーデが得意な方におすすめです。
ウールの着物と合わせるととっても可愛いですよ~!
裄の短い着物の対処法⑦手袋をする
冬の時期は長めの手袋やファー付きの手袋をすると裄の短さが目立ちにくくなるので、こちらもお勧めです。
裄の短い着物の対処法⑧そのまま着ちゃう
色々と対処法を書かせて頂きましたが、私の場合はお直しには出さずにそのまま着ることが多いです。
そのままとは言っても、何もせず本当にそのまま着ると腕丸出しで襦袢も出てしまって大変なことになるので💦以下の工夫をしております。
襦袢の対策①安全ピンで留める
着物の裄が襦袢の裄より短いと、袖口から襦袢が出てしまいます。
襦袢が出ていると目立ちますし、ちょっとカッコ悪いです(^^;
襦袢が出ないように見えないところをつまんで安全ピンで留めます。
丁寧にしたい方は縫い留めても良いと思います。
襦袢の対策②筒袖の半襦袢を使う
【出典】なごみや:https://item.rakuten.co.jp/753ya/10005818/
アンティーク着物などリサイクルの着物が中心で、お持ちの着物の裄がバラバラの場合は筒袖の半襦袢が非常に便利です。
筒袖なら着物の裄の長さを気にせずに着ることができます。
ただしカジュアルの場合のみで、フォーマルでは使用できませんので注意です。
また、通常の長襦袢に比べると着物の袖口が汚れやすいのがデメリットです。
所作を工夫して裄を短く見せる
個人的に一番おすすめの対処法が、所作に工夫をすることです。
手を伸ばしきると裄の短さが目立つので、常に肘を軽く曲げておく。
そうするとあたかもサイズがぴったりのように見せることができます。
また、動きも小さくなるので上品な雰囲気になりますよ♡
裄はマイナス何センチまで許容範囲なのか?
一般的には、裄はマイナス3cm程度なら許容範囲と言われています。
私の場合は、裄マイナス6cmまで着ています。
もちろん人によって許容範囲はそれぞれだと思いますが、上記した所作に気を付ければ短い着物でも問題なく着れたりしますよ~!
(ちなみに私のInstagramに載せている淡い黄色の小紋は裄マイナス6cmです。)
機会があればお下がりの着物などで試してみてください♡
突然ですが、ここで問題です!
どうですか?即答できましたか?
似合う着物の選び方には、ある法則が有ります。
自分に似合う着物が知りたい方、選んでみたけれど自信がない…という方はこちらへどうぞ。
最後までお読み頂きありがとうございました!
少しでも参考になりましたら、下のボタンよりシェアして頂けると大変励みになります💕